「農民」記事データベース20110808-984-04

農のこころ

丸山美沙夫


 穂孕(ほばら)みの風をゆたかに最上川

                中野 一灯

 俳誌『伊吹嶺(いぶきね)』から。幼穂形成期の稲茎をカッターで削いてみると、すでに瑞々しい穂が形づくられている。その茎がふくらみはじめた頃を「穂孕み」と言う。その一株を握ってみると弾力が手触りで感じられる。もうまもなく出穂を迎える。この作は、最上川周辺の稲作地帯を渡りゆく風に、農びとの深い思いも伝わる。

(新聞「農民」2011.8.8付)
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2011年8月

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