牛肉 稲わらで放射能汚染“東電の責任ではない”
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東電担当者(右側)の説明を聞く酪農家・畜産農家(提供=「しんぶん赤旗」) |
また東北6県の農民連で構成する東北農団連(東北農業農民団体連絡協議会)は7月19日、東北農政局と交渉を行い、「BSEの時と同じように、国が全頭検査を行って安全な牛肉だけ流通させる体制を至急確立し、信頼回復に努めよ」と要請しました。
昨年の口蹄疫(こうていえき)、地震・津波・原発事故と災難が続いて、多くの畜産農家は飼料代金の赤字だけが膨らんでおり、経営はもうどうにもならないところまで追い詰められている。
稲わらは、子牛から市場への出荷時まで、ずっと与え続ける飼料で、畜産農家にとっては貴重な自給飼料だ。会津では昨年の秋の天候が悪くて稲わらが確保できず、春に取り入れた農家も多かったのではないか。国や県の指導・対策が後手後手になっていることも怒りに思うし、放射性物質をまき散らした東京電力には絶対、すぐに賠償してもらいたい。
畜産農家と話すと、「これでもうやめる」という人もいるが、「こんな被害を受けて、黙ったままではやめられない」という怒りの声も広がっている。
政府は「つなぎ融資を使え」と言うが、少し規模の大きい畜産農家は1日のえさ代が5万円、1カ月150万円もかかり、融資では打開できないほど、現状は深刻だ。
私も2頭分、48万円を東京電力に賠償請求している。即刻、賠償を支払うか、国が立て替え払いをしてもらいたい。
[2011年8月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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