旬の味
宮城県I市で、1週間ほど支援ボランティアの活動に参加した。床下に入り込んだヘドロを掻(か)き出す作業を行い、悪臭・衛生対策として、乳酸菌を主体にした微生物培養液を散布した▼乳酸菌液が悪臭に効果があることは、撒(ま)いていて実感できた。さらに、散布後10日余り過ぎた現場の調査では、ヘドロを含む床下の土が団粒化し、サラサラに乾いていることが確認できた。乳酸菌液は、特に有機物系の汚物に対して悪臭を抑える即効性があり、その後、自然の浄化作用を高める効果があると思われた▼乳酸菌液の効果は、ヘドロの厚さや汚物の構成、床下が土間かコンクリートかなどの条件によって異なり、やっていくうちに散布手順や濃度、繰り返し散布の間隔などのノウハウが蓄積できることに気づいた▼床下をほふく前進しながら、自然の浄化作用の偉大さを思い、後任者へ多くのメモを残してきた。現場の観察から傾向や法則を見いだして蓄積し、現場に合わせた技術を組み立てること。これは農業と同じだと思った。 (綿)
(新聞「農民」2011.6.27付)
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[2011年6月]
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