親子で楽しく田植え体験
さいたま市・西区 野良仕事の会
「苗を植えて楽しかった」「気持ちが癒された」――6月5日、さいたま市西区の田んぼで「野良仕事の会」が田植えを行い、3歳から70歳代の親子連れ28人が参加しました。「野良仕事の会」は、全農林労働組合東京地方本部の元書記長の中沢極さんらが中心となって地域に呼びかけ、子どもたちに農業を知ってもらおうと4年ほど前に結成されました。
参加者ははだしや地下足袋姿で田んぼに入り、一列に並んでひもが張られたところに稲の苗を植えていきます。初めて田植えをする人は、農家出身の人からやり方を教えられながら植えていきました。慣れるに従い上手になり、1時間ほどで植え終わりました。
田んぼに入った子どもたちのなかには、泥んこになりながら一生懸命に苗を植えている子もいました。「田植えはイヤだといっていましたが、走り回っていたから、きっと喜んだのでしょう」と母親。あるお父さんは「趣味で畑を借りて野菜を作っていますが、田植えの体験を子どもにさせたいと思って参加しました」と話していました。
参加者はそれぞれ持参したお弁当を田んぼの畦(あぜ)で食べながら、田植えの感想などを話しあい、秋の稲刈りを楽しみにしていました。田んぼの持ち主、細田陽一さんも参加し「上手に植えられたね」と労をねぎらっていました。農家の出身だという近所のおばさんが「にぎやかに田植えをしているので見に来たよ。子どものころに田植えをしたこともあり、懐かしいね」と語っていました。
(埼玉農民連 西村正昭)
(新聞「農民」2011.6.27付)
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