「農民」記事データベース20110606-975-10

旬の味


 四国地方は例年より18日早く、梅雨に入った。今年はとにかく妙な天気が続く。春が短く一気に夏になった観がある。田植えの時期ともなると、以前はいたるところに人が出ていたものだが、いまは田植え機が走り、あまり人影を見なくなってしまった▼3月に植えたクヌギも新芽を出し、たらの芽やウド、コシアブラなどの山菜が芽吹く。これから6月いっぱい、杉や檜(ひのき)を間伐する。すると、切り口から「木喰(く)い虫」が入って穴をあけ、用材として価値が下がってしまうので「搬出間伐」は手控え、「切り捨て間伐」にシフトする。植林した山ではこの時期、5年間ほど下草刈りの手入れをして、40年から50年先の山づくりをめざす▼今年度から、間伐事業の国の補助制度が大幅に変わった。それは、5ヘクタール以上まとまっていることや1ヘクタールの実施面積あたり平均10立方メートル以上搬出するなどを要件にしている。しかし、いまだ国から詳しい実施内容が明示されていない。森林所有者や森林組合には、戸惑いが生まれている。

(森)

(新聞「農民」2011.6.6付)
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2011年6月

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