「農民」記事データベース20110606-975-09

女性部の仲間に支えられ
9条花だんも3年目に

岩手県農民連

関連/田んぼや自然と仲良しに


 岩手県農民連女性部の梅木由紀子さんは、夫の悦志さんの協力のもと、「9条花だん」に取り組んで3年目です。秋にパンジーの苗を植え、雪解けとともにいっせいに花が咲きました。菜の花も咲き出して、近所の人たちからも「きれいね」と評判です。

 県連女性部長の久保田みき子さんの薦めで始めた「9条花だん」ですが、由紀子さんははじめ「9条って何?」とよく知りませんでした。でも、「やっぱり9条を守っていくことは大事なことなんだ」とわかってきて、毎年取り組むようになりました。

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花巻農民組合の事務所そばにある「9条花だん」

 今年は東日本大震災がおこって、特別な「9条花だん」になりました。由紀子さん自身も県連女性部の仲間と、三陸海岸の陸前高田市や山田町に全国から寄せられた食料や生活用品を持って支援に行きました。

 由紀子さんは「人生の中でなにか人の役に立ちたいと、ずーっと思ってきましたが、こんなかたちになるなんて。仲間に支えられているから続けられるんだと思います」と話しています。


田んぼや自然と仲良しに

庄内農民連と横浜の保育園

田植え交流会楽しく

 山形・庄内農民連と横浜の保育園との、第14回「生命の源にふれる旅」田植え交流会が、5月21日から始まりました。

 米産直で20年来のつながりがある農民連と保育園。早朝に横浜市を出発した保育士と家族は、昼過ぎに鶴岡市に到着。まずは、旬の「たけのこご飯」など農家の母ちゃんたちの手作り昼食をおなかいっぱい食べた後、田んぼへ移動です。

 藤島地区の小野寺裕さん(58)の田んぼには、碁盤のようにマス目が引かれ準備完了。苗場保育園と緑園なえば保育園の保育士や家族連れ18人と、迎える農民ら合わせて三十数人が集い、カラフルな服装で田んぼはパッと花が咲いたようです。

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田植えのあと、大看板の前で「がんばったよ!」

 小野寺さんが「線が交わっているところに植えるんだよ。苗は3本くらい」と説明し、さっそくみんなで田んぼの中へ。「わあ、ぬかる!」「次の足をどこに置くのかわからない」などにぎやかです。田んぼには「大震災復興祈念・原発事故糾弾・産直交流の田んぼ」と書かれた大看板も設置されました。

 家族5人で参加した横浜市泉区の関根義寛さん(44)は、「毎日食べるお米を作る人たちの顔を見て、田んぼや自然に子どもたちが触れる貴重な機会。ぜひ来たかった」と言います。5歳の瑠李(るり)ちゃんは泥んこ足で「気持ちよかった」と満足そうでした。この交流には、28日からもう2つの保育園が朝日地区を訪れます。

(山形・庄内農民連 富樫勝彦)

(新聞「農民」2011.6.6付)
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2011年6月

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