本の紹介
タカコ・ナカムラ著
塩麹と甘酒のおいしいレシピ
麹を大切に思うことは農業を守る事につながる
「塩麹(しおこうじ)」にはまった友人(Hさん)がいます。きっかけは、職場の隣の仲間が本書を見ていたこと。「それ、な〜に?」。ぺらぺらめくっていたら、「イカの塩麹漬け」がなんともおいしそう。日本酒の肴(さかな)におすすめの一品とある。この塩麹は万能の調味料らしい。Hさんは、どうしても作ってみたくなりました。
麹とは、蒸した穀物類や豆類に麹菌という微生物(カビ)を繁殖させたもの。塩麹は、市販されている乾燥麹(300グラム)を買ってきて、塩(なるべく自然の海塩を100グラム)、水300〜500CCを混ぜ、常温で1週間から10日間、保存。毎日1回よくなじむようかき混ぜるだけ。冷蔵保存で3カ月持つそうです。
Hさんは、まず野菜を漬けてみた。どれもほんのり甘くておいしい。次に豚ロースに柚子(ゆず)こしょうをふって漬けてみた。相性ぴったり、すっごくやさしい味になっておいしいそうだ。イカの塩麹漬けも最高!
筆者は、「麹を大切に思うことは、発酵食を愛するだけでなく、農業を守ることにもつながる」と述べています。甘酒とともに「魔法のような調味料」と絶賛のHさん。あなたも、本書を片手に挑戦してみてはいかがでしょうか。
▼定価 1400円+税 ▼農文協 Tel 03(3585)1141
(新聞「農民」2011.6.6付)
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