関東ブロック青年部と奈良県農民連
陸前高田市内4カ所で炊きだし
若者同士で話せてよかった
農民連関東ブロックの青年部と奈良県農民連は、5月11、12の両日、岩手県陸前高田市の避難所4カ所で、食材はもとより大釜や食器、はしなどすべて持ち込み、野菜炒めや豚汁などの炊き出しを行いました。青年部は千葉・埼玉・茨城から11人、奈良から6人が参加。
奈良県連は毎週木曜日、会員から寄せられた募金や米・野菜などを被災地に送っていますが「現地に行って手伝いたい」と、約1000キロを走破し10時間かけて駆けつけました。
陸前高田市の広田半島にある避難所はいまも断水が続き、配給のパンや缶詰も量は少なくすべて輸入品。ここでの炊き出しははじめてとあって、おおいに喜ばれました。
炊き出しに並んだ地元の漁師(31)は、「実家のわかめ漁を継ごうと1年前に帰ってきた。弟も2月に帰ってきたばかりで、2人で『これから』という時に津波で全部流された。若者と話す機会が少ないので、みなさんと話ができてよかった」と喜んでいました。また、「わかめ漁が復活したら、わかめをお礼に送るからね」「また復興したら見に来てください」など、感謝の言葉をたくさんいただきました。
「大勢のみなさんに感謝され、こちらが励まされた」(奈良県連の森本吉秀さん)、「思っていた以上に元気で前向きでした。こちらがかえって元気をもらった」(埼玉産直協同の武井俊樹さん)、「農民連ならではの支援を今後も続けたい」(埼玉農民連の関根耕太郎さん)などの感想が聞かれました。
(農民連本部 武田伸也)
(新聞「農民」2011.6.6付)
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