炊き出し5回、「青空市」も欲しい物手に笑顔あふれる昼食もあたたかいご飯
岩手県農民連女性部は5月14日、5回目の炊き出しと「青空0円市」を、津波で甚大な被害を受けた山田町で行いました。避難所には、田ノ浜地域から54世帯113人が避難していますが、昼はパンと飲み物のみ。日本共産党の佐藤照彦議員から、「できればこの避難所で炊き出しを」との要請を受けておこないました。 県内各地から10人が参加し、車5台分の物資を運びました。「青空0円市」には、青森から届いた電化製品や、愛知の助産院のみなさんが送ってくれた瀬戸物のほか、全国から届いたさまざまな物資を並べていると、「何時から始まるの?」とたずねてきた男性は、「これもらっていいのかい。だったら手伝うよ」と、仲間を呼んで箱から食器を並べてくれました。「青空0円市」が始まると、「わー、これほしかったんだ」「こんな支援はここにきて初めて。うれしいな」「きれいな食器がたくさんあって迷ってしまう」など、ほしいものを手にしながら笑顔があふれます。 はにかみながら洋服を見ていた小学生の女の子は、強風が吹きぬけたとたん、「ばあちゃん、ばあちゃん」と泣き叫び、おばあさんにしがみつきました。おばあさんや周りのおとなたちが、「風だよ。大丈夫だよ」と声をかけますが泣きやみません。多くの子どもたちの心の傷を急いでいやしてほしいと願わずにはいられませんでした。 (農民連女性部 藤原麻子)
(新聞「農民」2011.5.30付)
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[2011年5月]
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