「農民」記事データベース20110523-973-09

旬の味


 テレビドラマ「高校生レストラン」が始まった。これは、三重県多気町にある県立相可(おうか)高校食物調理科の先生と生徒たちが、調理も接客も会計もすべて運営する実在のレストラン「まごの店」をモデルにしている▼開店は2005年2月19日だが、新聞「農民」はこれを報じた。生徒たちはプロの料理人をめざし、全国の料理コンクールでも高く評価されていた。町は生徒たちの活動に注目し、レストランの建設を計画した▼6年前、取材に応じてくれた商工課の岸川課長は、このプランを実現するために「地域の夢、未来への投資」と訴えたという。村林先生は「ここは生徒たちに夢を与えてくれるところ。『おいしかったよ』と地域が応援してくれるところ」と話し、部長の岡田君は「このレストランを大切にもっと腕を磨きたい」と目を輝かせていた▼「地域の夢、未来への投資」―被災地に目を向ければ、住民は原発事故で「悔しい」と泣きながらふるさとを離れていく。地域の夢をこわしたのは誰だ!

(あ)

(新聞「農民」2011.5.23付)
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2011年5月

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