「農民」記事データベース20110502-971-16

「自由が丘3丁目・白山
米店のやさしいごはん」

米屋さんのお母さんが贈った
愛情たっぷりのレシピ集

関連/激励の絵手紙

 東京都目黒区の自由が丘駅から歩いて5分。家族3人で営む白山(はくさん)米店が立っています。この小さなお米屋さんのお母さん、寿松木(すずき)衣映(きぬえ)さんが、娘の苗実(なみ)さんに贈った愛情たっぷりのレシピ集「自由が丘3丁目・白山米店のやさしいごはん」がいまおいしさと笑顔を振りまいています。


娘さんがレシピを手書き
おいしさと笑顔をふりまいて

 東京・目黒区寿松木衣映さん

 本を開くと、旬の料理42品目が春夏秋冬の項目に分けられ、苗実さんによる手書きレシピをデザインしたものと、料理のカラー写真が食欲をそそります。

 毎週水曜日だけ弁当を販売する白山米店には、近所に在住・在勤のひそかなファンが“母の味”を目当てに訪れます。近所の出版社・ミシマ社の三島邦弘社長をはじめ社員のみなさんもお弁当のファン。衣映さんの自家製レシピを目にし、会社のメールマガジンで紹介することになりました。

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著者の寿松木衣映さん(左)とレシピ集を手にする娘の苗実さん(白山米店の前で)

 “母の味”めあてファンが訪れる

 その1年後にミシマ社から「書籍化を」と提案があり、「ぜひ」ということに。本の装丁、デザインなどをアートディレクターの森本千絵さんに頼んだところ、「すでに愛情たっぷりのデザインなので、手書きを生かした本にしましょう」と快く引き受けてくれました。

 みなさんの協力や助けを借りながら、完成した本書。苗実さんは「お母さんの夢がかなってよかった」と喜びます。衣映さんは、この本を「毎日の食事作りは時間と手間がかかります。でも料理を好きになってくれたら、自分の気持ちも生活も豊かになります。ちょっと横になってページをめくるだけでもよい。『これを作ってみよう』と思ってくれたらなおうれしい」と語ります。

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「白山米店のやさしいごはん」のレシピの1例

 お米多く食べて農家を応援して

 白山米店は福島県農民連からも米を取り寄せています。衣映さんは、米価の低迷や農家の苦境にたいして「このままでは日本から米農家がいなくなってしまう」と危機感を抱いています。

 だからこそ、「この本で食べ物に興味をもってもらい、日本の農業に思いをめぐらせてくれればいいですね。お米をたくさん食べてもらうことが農家を応援することにつながります」と言います。

 本書には、衣映さんがよく行く東京・築地のお店マップに加え、米屋のお母さん直伝の「釜(かま)で炊くおいしいごはんの炊き方」も写真入りで掲載しています。贈り物にもぜひ。

B5判並製、96ページ。
1600円+税。
注文・問い合わせは、ミシマ社 TEL 03(3724)5616、Fax 03(3724)5618まで。
白山米店の連絡先 TEL・Fax 03(3717)6810


 福島県農民連には、新婦人大阪の各支部から激励の絵手紙がたくさん届いています。

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(新聞「農民」2011.5.2付)
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2011年5月

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