「農民」記事データベース20110502-971-15

子どもたちの元気届け!!

福 岡


保育園長と農民組合の支援物資とともに
園児がつくったみそも

 福岡・みのう農民組合は「里山にどんぐりを植えて、シイタケを作ろう!」という運動に取り組んでいます。そのひとつに、「幼稚園や保育園にホダ木を持ち込み、園児たちに育ててもらってシイタケ狩りも楽しんでもらおう。自然に親しんでもらおう」ということで、4月11日、熊本県山鹿市の山鹿保育園にホダ木10本を持っていきました。お土産に持っていったカブト虫の幼虫の入ったダンボールをあけるたびに、女の子園児たちは、「ぎゃあ〜!」「ぎゃあ〜!」の声。

 ホダ木は保育士さんと子どもたちで運び入れ、使わなくなったサッカーゴールの下に並べました。みのう農民組合の佐々木督文さんが「毎日木に水をかけてください。そうするとシイタケが大きくなります。できますか?」と問いかけると、園児たち「は〜い! シイタケが大きくなるのが楽しみ」と元気いっぱい。

 4月15日には、久留米市のヒイラギ保育園にシイタケとカブト虫の幼虫を持っていきました。こちらはカブト虫の幼虫に、「わーい、わーい」「僕んちにもいる」という子も。この園では、米と野菜の産直でお付き合いがあります。園長さんが、宮城県の被災した保育園に野菜を送ることになり、みのう農民組合に依頼してきました。ダイコン100本、ニンジン100キロ、玉ねぎ80キロ、ジャガイモ30キロです。みのう農民組合からも、米、みそ、しょうゆ、高菜漬け、晩柑(ばんかん)などをいっしょに送りました。

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“被災地にみそを送ろう”と園児たちもいっしょうけんめい

 それから、園児たちに「地震支援のみそをつくってもらおう」ということで、大豆と麹(こうじ)、昆布だしを準備しました。湯がいた大豆と麹のよいかおりがするなか、園児たちは「おもしろ〜い」と言いながら、かわいい手で力いっぱいこねました。外ではシイタケのバーべキュー。子どもたちはみんな「おいしい、おいしい」と引き裂きながら食べ、保育士さんたちも「塩だけで食べるのがこんなにおいしいなんて」と大好評でした。子どもたちの元気が東北に届けばいいな。

(福岡・みのう農民組合 金子徳子)

(新聞「農民」2011.5.2付)
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2011年5月

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