米粉の魅力
まるごといただき!
めざせ「米粉名人」
米粉には長所がいっぱあります。
まず、アミロペクチン(デンプンの一種)が豊富です。片栗粉の代わりにとろみ付けに使うことができ、グルテンを作らないので小麦粉のようにダマになる失敗もありません。パンやケーキに使うとモチモチ、しっとりに、卵焼きに少し加えるとふんわり口当たり良くできます。
また植物繊維も豊富で、小麦粉などに比べてゆっくり消化されるので、腹持ちがよく、子どものおやつ作りにもぴったり。血糖値も上がりにくいので、糖尿病などで血糖値の気になる人にも向いています。
粒子が細かいので、揚げ物やソテーをしても、具材につく油が少なくてすみ、サクサクに仕上がります。
米粉で野菜てんぷら
材料
〈季節の野菜〉
なす、ピーマン、かぼちゃ、さつまいも等
〈衣〉
米粉100グラム、水180ml、卵1個、塩少々
作り方
(1)野菜は食べやすい大きさに切っておく。
(2)衣の材料をボウルに入れ、といておく。(米粉の衣は温度が上がっても粘らないので、冷水でとく必要はない)
(3)油の温度は170度。衣をたらして、鍋の底につく寸前で浮き上がってくるのが目安。
(4)野菜自体に米粉を軽くまぶす(分量外)。それに衣をつけて油の中へ。
(5)油の中でひっくり返すのは1回だけ。最初は大きかった泡が小さくなったらできあがり。材料にはしをあてて下に押してみたときに、ブルブルと細かい振動を感じるのもできあがりの目安。
チキンカレー
市販のルーを使わずできるカレーです。
材料 (4人分)
鶏モモ肉1枚、にんにく1/2かけ、玉ねぎ1個、ニンジン1本、じゃが芋2個
〈A〉 水3.5〜4カップ、ウスターソース、ケチヤップ各大さじ1.5、しょうゆカレー粉各大さじ1
〈B〉米粉・水各大さじ3(混ぜる)
作り方
(1)鶏もも肉は皮をつけたまま、食べやすく切る。ニンジン・じゃが芋は乱切りに、玉ねぎは櫛(くし)形に切る。
(2)にんにくは皮をむいて、包丁の背でたたいておく。
(3)鍋にバターまたはサラダ油、(2)を入れて、鶏もも肉の皮を下にしてこんがりと焼く。
(4)(3)に野菜とAを加えて蓋(ふた)をして柔らかく煮る。
(5)(2)が柔らかくなったら、Bを加えてとろみをつけて完成。
※とろみを強くしたいときはBの量を増やして下さい。
(新聞「農民」2011.4.25付)
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