地域の生きる力どう作るか巨大災害に 他団体と共同で救援
福岡県自治体問題研究所が交流集会巨大地震が起こった翌日の3月12日、福岡県自治体問題研究所が主催して、「公務・公共従事者のための交流集会」がうきは市で開かれ、35人が参加しました。テーマは「地域の生きる力をどう作るか」です。はじめに、地震の犠牲者に黙とうをささげました。交流集会のなかで、みのう農民組合の佐々木督文書記長は、宮崎県民が口蹄疫(こうていえき)や新燃岳噴火で苦しんでいるとき、噴石を産直ボックスに入れて募金を呼びかけたところ、多くの感動を呼びたくさんの義援金が集まったことを報告しました。そして、「農民連は、阪神大震災や新潟中越地震のときも、いち早くお米や野菜を現地に届け喜ばれた。今度でも、いろいろな団体と手をつないで救援活動をしていくことが大切」と訴えました。そして、農民連本部から送られてきた「地震救援情報」を参加者に配布しました。 また、元うきは市教育長の樋口泰範さんが「『五庄屋』に今なにを学ぶか」をテーマに話しました。「五庄屋」は、最近出版された小説『水神』で有名ですが、江戸時代の「五庄屋」が筑後川の水を田畑に引くため、導水工事に取り組みました。そして「五庄屋」をモデルに、ペシャワール会の中村哲さんたちがアフガニスタンで水源確保のプロジェクトを行っているということです。 佐賀大学名誉教授の蔦川正義さんは「筑後川水問題研究会の33年」を振り返って、「この運動は、いろいろな分野の人たちに支えられている。農民連のような運動は大切だ。さらに大きく」と結びました。 意見交換では、「五庄屋」の一人、猪山作之丞の子孫という方も来られて、「自分のことばかり考えてはいけないということを常々言われた」と話し、阪神大震災でボランティアに参加したという人は、「農民連の早い炊き出しに感動した」という発言もありました。 今度の大震災では、九州からも救援に取り組みたいと思います。被災地のみなさん、がんばってください。 (福岡・みのう農民組合 金子徳子)
(新聞「農民」2011.4.11付)
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[2011年4月]
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