「農民」記事データベース20110411-968-04

“被災農民を受け入れます”

多数の農民連から申し出 連帯の輪広がる


“畑や田んぼ、仕事あります”「家も牛舎も搾乳施設も」

 津波で壊滅的な被害を受けた地域や、原子力発電所の事故で退避地区の対象となった福島県浜通り地方には、ふるさとを離れ、移転も含めて長期の避難をせざるを得ない農家がいます。被災した農家は、以前のように生活できるのか、営農が可能かどうかという大きな不安を抱えています。

 こうした苦境を思い、農民連の仲間から「被災農家を受け入れます」との申し出が寄せられています。これは、被災農家に大きな希望を与えるものです。

 「被災農家の受け入れ」を申し出ているのは、青森県や秋田県、長野県、千葉県、埼玉県、和歌山県、愛媛県、福岡県、鹿児島県などの産直組織や農民組合、農家などです。

 ある農民組合では、1000坪の畑を用意して受け入れを準備。畑では支援用の野菜を作ることにしています。鹿児島県の農家は「畑や田んぼ、仕事もあります。ずっと住んでもらってもいい」と話しています。群馬県の酪農家からは「長野県の実家がそっくり空いています。家も牛舎も搾乳施設もあります」とのこと。農民連ならではの連帯の輪が広がっています。

※「受け入れ」の申し出や問い合わせは、農民連地震対策本部 TEL 03(3590)6759まで。

(新聞「農民」2011.4.11付)
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2011年4月

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