農民連へ募金 全国から続々
口蹄疫被害支援の恩返し 宮崎
声かけた米屋全員がカンパ 沖縄
農民連・地震対策本部には全国から募金が続々と寄せられています。
宮崎県農民連では、畜産農家を中心に「口蹄疫(こうていえき)で全国から支援をいただいた。今度はこっちの番だ」「恩返ししないといけんね」との声が寄せられています。県連の来住誠太郎書記局長は「口蹄疫で被害を受けた畜産農家はいま再建中で、収入もままならない状況なのに、熱い連帯を感じます」と話しています。
アメリカのクリーブランド州出身で、現在、東京大学大学院で学んでいるティモシー・ゴダードさんは「私たちは食べ物を農民の方たちに頼っている。だから、農民の方の震災復興を支えることは、私たち自身の復興にもつながる」と述べ、カンパを寄せました。
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農民連とお付き合いのある業者さんからも救援の輪が広がっています。さっそく募金を寄せてくれた業者さんや、12トン車いっぱいの日用品を被災地に送ってくれた業者さんもいます。また、「被災地の米を早く引き取り、支払いを早めるのも大事な支援」と、引き取り計画を前倒しする動きも広がっています。
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農民連・地震対策本部の吉川利明さん(右から2人目)が、福島県連の亀田会長に義援金を届けました |
多額の募金を寄せてくれた沖縄県の米卸業者、(株)仲間米屋の仲間朝信会長は「沖縄には農民連、なかでも福島の米を扱う米屋さんが多い。『農家は大丈夫か、放射能は?』と、みんな心配している。『こんなに離れた沖縄で何かできることはないのか』と考え、カンパを20軒の米屋さんに呼びかけたら全員が進んで応じてくれた。残りの米屋さんにも声をかけていきますよ。大変でしょうが、ぜひがんばってください」と話しています。
(新聞「農民」2011.4.4付)
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