旬の味
正月なのに「今年は良い年になりそうだ」との幻想すら持てない。「大企業が利益を確保することで景気は自然に回復する」などとのんきに主張していた政党は政権を去り、名ばかりの新政権は早々に旧政権と同じ姿になった。“雨がえる政権”とも言うべきか▼正月早々、畜産と果樹を営む仲間の農家が駆け込んできた。「高齢の母が手伝ってくれていたが、とうとう無理になった。自分一人でやらなきゃならないので、いろいろ迷惑をかけるが頼む」と。日本中の農民が置かれている共通の状況ではないか。みんなギリギリのところでがんばっているのだ▼大企業は、マスコミを動員してTPP推進の大合唱だ。菅首相は論理も何もなく、ただただ“前のめり”状態。マスコミは「強い農業を作れ」と口ぐせのように言うが、何にくらべて強くなれというのか▼朝から晩までクタクタになるまで働いているのに、「さらに強くなれ」と言うのか。それなら農民連をもっともっと強く大きくして、今の政治を変えるしかない。 (倫)
(新聞「農民」2011.1.24付)
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[2011年1月]
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