農のこころ丸山美沙夫
初明り連れ立ちて来る田の匂ひ 岡本 堯子 俳誌『桔槹(きつこう)』から。元朝の周囲にさしてくる太陽の光のほのぼのとした明るさである。その周囲は畦を連ねている冬田の景であろう。それを作者は「連れ立ちて来る」と捉えた。農を営む家族や仲間らのようにも連想を広げさせてくれる。一枚一枚の田が畦をひとつに組み合って、明けていく新しい年への光景とも。
(新聞「農民」2011.1.17付)
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[2011年1月]
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