TPP反対 国民的な大運動を
福島県食健連の集会で
JA県中央会会長が決意表明
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福島県食健連主催の「TPP参加反対。地域経済と農業を守る県民集会」が昨年12月7日、福島市のJA福島ビルで開かれ、寒風が吹くなか約100人が参加しました。
10トントラックの特設ステージには、県農民連の亀田俊英会長、JA福島中央会の庄條徳一会長と長島俊一常務、JA新ふくしまの吾妻雄二組合長と菅野孝志専務、県労連の斉藤富春議長、新婦人の村上裕美事務局長らが並びました。
JA福島中央会の庄條会長が、農民連結成以来はじめて出席してあいさつするという歴史的な集会となりました。庄條会長は「TPP参加に断固反対し、国民各層の理解と支持を得ながら、みなさんとともに大きな国民運動を展開していく」と決意を表明し、参加者から大きな拍手と歓声が沸きあがりました。
集会後、宣伝カーを先頭に、トラクター7台、軽トラック三十数台が県庁までパレード。一般の車から激励のクラクションや手を出してガンバレのこぶしが出ると、トラクターや軽トラを運転する農民がその声援にこたえました。
夕方のテレビニュースでも大きく報道され、ある会員は「TPP阻止まで、がんばっぺない」と興奮して話していました。
(福島県農民連 服部崇)
三重で北部農民連結成
各議会に早速「TPP反対」で請願・要請
いま三重県農民連は、紀南、伊勢、多気、鈴鹿などで各支部が活動していますが、昨年11月27日、四日市市やいなべ市、桑名市、菰野町、朝日町、川越町、東員町の各市町の農民が集まり、三重県農民連北部支部(略称「北部農民連」)を新たに結成しました。
昨年8月22日に「設立準備会」を発足してからおよそ3カ月。80人を超える多くの農民に声をかけ、24人の仲間を迎えました。
結成総会では、「北部農民連」の運動方針案と規約案が提案され、「米価暴落、TPPによる貿易自由化などで農業経営の先行きはまったく不透明。全国の仲間とこの難局を乗り越えよう」「税金対策や産直、労災など具体的要求で結びつきをひろげよう」「組織を支えられる会費を」などの意見が出されました。
また、「TPP参加に反対し、日本農業の再生を求める請願」を採択し、各市町議会への請願実施を決め、さっそく各市町議会をまわり、請願書を届けて要請しました。これは、北部農民連の初行動となりました。
6人の新役員を選出した後、会長の秦昌利さんは、「厳しい情勢の中での発足ですが、みなさんと力を合わせ、この難局をのりきろう」と、あいさつ。総会の後、農民連の吉川利明事務局次長を講師に、税金申告の学習会を行い、具体的な要求運動でも一歩を踏み出しました。
参加者からは「こんなものも経費になるんやなんて、農協では教えてくれない。農家の立場に立てばこそだ」「今度は記帳会をやろう」などの意見が出されました。
(三重県農民連 峯岡繁)
(新聞「農民」2011.1.3付)
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