旬の味
戸別所得補償モデル対策の交付金申請書が届いた。「12月3日までに提出しなければ年内には支払いができない」とある。わずか4日しかない▼米が暴落し、農機具の修理代や借金返済にも事欠くなか、年内にもらわないと年が越せない。民主党政権の農政の目玉だったが、農家が期待したものにはならなかった。それどころか、所得補償以上に米の値段が下がってしまった。農民連などが指摘してきたとおりの結果だ▼説明書には「変動部分の支払いは来年3月」とある。はたしていくらもらえるのか、はなはだ心もとない。米の下落対策を求める農民の要求に対して、国は耳を貸そうともしなかった。揚げ句の果てには「消費が減ったから」「米の作りすぎ」と、農民と国民が悪いかのような言い草だ。怒りを通り越してあきれてしまう▼近所でも、今年で米作りをやめる農家や借りていた田んぼを返す農家が相次いでいる。「ものを作ってこそ農民」「助け合って農業を続けよう」の声かけをいまこそ広げるときだ。 (安)
(新聞「農民」2010.12.13付)
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[2010年12月]
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