「農民」記事データベース20101213-953-16

私たちが育てた枝豆を売ろう!


北九州市立大の大学祭に「若宮べじたぶる」出店

 秋は大学祭の季節。北九州市立大学の大学祭で11月2、3の両日、産直野菜と農民の思いを伝える「若宮べじたぶる」を出店しました。

 お店の目玉は、若宮農民組合の新米に、旬の野菜と米粉、非遺伝子組み換えの油を使った「若宮かき揚げ丼」、そして丹波の黒豆の枝豆です。この黒豆を「自分たちで育てた枝豆を大学祭で売ろう!」と軽く言ったのがきっかけで、出店するきっかけとなりました。「自分ちの天ぷらの味がする」「タマネギが甘くておいしい」など、食べた人はみんなとても喜んでくれました。

 若宮農民組合の藤嶋嘉子さんが、組合員から借りている耕作「断念」地。その畑で毎年、様々な「遊び」をしています。1年目は福岡市の高校生たちから「野菜を育てたい!」と言われたのをきっかけに、里芋とじゃがいもの畑となり、2年目は一面のコスモスと中央にヒマワリで“9”の字になるように種を植え、9条花畑に挑戦。そして3年目の今年は、「黒豆の枝豆でビールを飲もう」という話から、黒豆畑となったのです。

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左端の若宮農民組合の藤嶋嘉子さん

 その黒豆畑に、北九州市から「食」や「農」に興味がある学生を誘い、みんなで草とり、そして収穫祭を行いました。

 集まる時は毎回、嘉子さんがいろんな演出を用意してくれます。温泉に入ったり川遊びをしたり、バーベキューや花火、そして嘉子さんや農家と都会の若者の「食」への思いを話し合って交流したり、とてもすてきな場がつくられています。嘉子さんはその畑を「体験ゆめ農場」と名づけました。

 次の「体験ゆめ農場」の集まりは、熟した黒豆の収穫&脱穀祭です。この試みは、まだまだ続きます。希望がたっぷり詰まった「食」と「農」の新しい舞台が、若宮で始まっています。

(福岡県北九州市 植西あすみ)

(新聞「農民」2010.12.13付)
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2010年12月

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