「農民」記事データベース20101213-953-15

ナタネで“平和”の花を全国に

青森・南部農民組合女性部 今年5月咲いた“9条花だん”

関連/仲間の協力で蜂屋柿干し


9条なたね油も販売

画像 青森県農民連・南部農民組合は、1993年の“けかじ”(不作)の年に、ナタネをつくろうと取り組みを始めて17年が過ぎました。また、女性部を立ち上げて「憲法9条を守ろう」と、9条花だんを作っています。

 昨年9月に、お米産直でつながっている新日本婦人の会むつ支部のおかあさんたちと横浜班のみなさんに呼びかけて、いっしょにナタネをまきました。しかし連作障害でうまく咲かず、急きょ別な畑に手を加え、今年5月に見事花が開き、9条花だんが完成しました。

 女性部では、2008年に販売許可を取得し、収穫したナタネを搾って「9条なたね油」として販売しています。今年の収量は、開花直後の大雨と強風で倒伏し、例年の半分。助成金がどうなるのかも心配です。

 いま、20センチメートルほどに伸びたナタネは、厳しい冬を待っています。みんなの「9条を守ろう」という願いを「9条花だん」として計画し、みんなで育てて収穫し、製品にして販売していく――この“平和”の輪がもっともっと広がり、ナタネをまいて日本中を“平和”の黄色い花でいっぱいにしたいです。

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みごとに咲いた菜の花の「9条花だん」(2010年5月撮影)

(青森県農民連・南部農民組合 仲津由子)

 記念すべきはじめての「9条なたね油」を販売中です。ご注文は、TEL 0175(78)2505まで。


仲間の協力で蜂屋柿干し

岐阜県農民連・岩田昭さん

今年も新婦人が皮むき作業

 「もう今年限りで蜂屋(はちや)柿づくりはできない」と言いながら、今年も多くの仲間の協力で、蜂屋柿を干しました。天候不順で生柿は不足でしたが、1300個ほど確保し、新日本婦人の会の友人らに皮むきをしてもらいました。これからが一番たいへんです。

 良い堂上蜂屋柿を仕上げるには、本当に手間もかかり、毎年の気候に合った手入れが必要です。15年ほど過ぎてから、どうにか品評会に入選できるようになりました。

(岐阜県農民連 岩田昭)

(新聞「農民」2010.12.13付)
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2010年12月

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