旬の味
政府やマスコミは、「乗り遅れるな」「開国せよ」とTPP(環太平洋連携協定)参加を盛んに宣伝している。しかし、日本列島が沸騰するごとく、各地で「TPP参加反対」の集会やデモ、決議がわき上がっている▼TPPの本質が暴露されはじめた。それは農林水産業にとどまらず、金融、保険、派遣労働、そして検疫など、“貿易の障害になるものはすべてとっぱらえ”という、まさに産業構造が崩壊してしまう実態だ▼地元の農協組合長と懇談すると、「このまま黙っていたら大変だ。いま動くしかない」と意気投合し励まし合った。農業委員会では、全員で反対建議を可決した。地方議会の請願でも、保守系の議員が紹介議員に名乗りをあげた。国会前での座り込みや国会議員要請など、われわれの働きかけに少しずつ情勢が動き出している▼世間はめっきり寒くなり、菅内閣の支持率もすっかり冷え込んでいる。われわれの熱い思いで運動をさらに盛り上げ、「食料自給率の向上」「食糧主権の確立」を語り広げよう。 (山)
(新聞「農民」2010.12.6付)
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[2010年12月]
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