一緒に“食と農守る”夫婦になった
新婦人と産直20周年イベント
茨城県南農民組合の阿見産直センターと
筑波農産センター
茨城県南農民組合の阿見産直センターと筑波農産センターは11月14日、阿見町で新日本婦人の会東京都本部の各支部(板橋区・北区・豊島区・新宿区)および地元の地域支部と、「産直20周年のイベント」を開催しました。東京から大型バス3台で到着した新婦人のみなさんと、朝早くから準備で集まった生産者で、会場は大混雑でした。
午前中は、7つのコースを選んでお楽しみイベント。収穫体験では、ふかふかの土を歩き、ダイコンやニンジン、ゴボウ、葉物を収穫。「生産者の家族のあたたかさに感動」という感想も届きました。そば打ち体験では、粉からそばに打って食べるまでの工程に大満足のようす。
里山体験では、「荒れた里山を守ろう」と住民や町を巻き込んで運動の先頭に立っている「守る会」の会長らが説明。子どもたちと孟宗(もうそう)竹でいかだ造りに挑戦し、いかだが浮かんだ時は感動の拍手がおこりました。また、予科練平和記念館見学では、少年たちが軍隊予備軍として厳しい訓練をうけ、「お国のため」と死んでいった内容が展示され、涙なくしては見られないものでした。
午後は、新婦人と生産者のスタッフで作った野菜たっぷりの大鍋元気汁やおにぎり、赤飯、つきたて餅(もち)などを食べながら交流。生産者から「産直BOXをきっかけに設立したセンターが、直売所や学校給食、生協などと販路を広げるなか、後継者が11人できた」という報告に拍手かっさい。新婦人からは「はじまったころは、野菜に付いた虫にキャーキャー言っていた会員も、農業の大切さを学ぶなかで、一緒に“食と農を守る”夫婦になった」と、エールを交換しました。
(茨城県南農民組合 小林恭子)
(新聞「農民」2010.12.6付)
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