沖縄県知事選
みんなでイハさん当選を
やんばるの森にヘリパッドいらない
東村高江地区 座り込み3年
「やんばるの森にヘリパッドなんかいらない」―米軍ヘリパッド基地(ヘリコプター離着陸帯)をつくらせないために、座り込みを始めて3年。ここは、沖縄本島北部の東村高江地区です。豊かな山原(やんばる)の森に囲まれていますが、広大な米軍海兵隊ジャングル戦闘基地もすぐそばにあるところ。それでも、豊かな自然の恵みを求めて住みつく人が多く、人口の2割が中学生以下という子だくさんな地域でもあります。
10月はじめに高江に行った時には、座り込みをしている若いハルサー(農家)、森岡浩二さんの畑でニンジンの種まき、田んぼの裏作で育てている金時いも畑で草とりをしました。浩二さんは「研修に来た子たちが裸足(はだし)になって畑に入り、『裸足が気持ちいいですよ』って言われて、その時はじめて裸足で農作業をしたんだよ」と言って、裸足になって畑に入りました。私もはじめて裸足でやってみたら、土がやわらかでとっても気持ちが良くて楽しかった。
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ヘリパッドの建設中止を訴える「住民の会」のみなさん |
夫婦でハルサーをしている典子さんに「どれくらい作っているの?」と聞くと、「生活に必要な収入に合わせて作付けしてるの。夫婦2人で、月10万円で生活するとしたら年120万円だから、120万円分を作付けしようって」。自分たちの生活の丈を知って、必要最小限の労働と自分の時間を大切にする生き方。私もそうしたいと強く思いました。
自然の営みを大事にしながら自分たちの生活を守るために、座り込みが日常生活の一つになっている高江の人たち。沖縄県知事選挙では、沖縄の人たちに日米安保条約の過大な負担をこれ以上押し付けてはいけないという「本土」からの熱い視線が、問われていると思います。イハ洋一候補をみんなの力で当選させましょう。
(福岡県北九州市 植西あすみ)
(新聞「農民」2010.11.29付)
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