生物多様性・環境にやさしい食と農農民連青年部
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「生物多様性に配慮した農産物です」 |
販売には、農民連会員以外の人も飛び入り参加。大府市の主婦、新海美奈さん(30)は「自分が食べる野菜についてあまり考えていませんでしたが、農家がたいへんな思いをして農産物を作っていることを見直すいい機会になりました」と感想を語っていました。
販売テント前では、農業への理解、関心を問うシール投票を実施。投票に応じた生協職員の高沢幸一さん(32)は「農業は高齢化が進んでいますが、若い人のアイデアでイメージをもっとよくしてほしいし、変えていく力はあると思います」と期待を込めていました。
「農業に興味ある?」「農業のイメージは?」 シール投票で対話が弾みます |
ステージで行われた生物多様性リレートークでは、青年部副部長の植田修さん=京都府和束町でお茶を栽培=らが「消費者のみなさんとの交流は励みになります。ぜひ農業に関心を持ってください」と訴えました。
参加者は名古屋市の中心街をパレードし、「GMOノー」「生物多様性を守ろう」「日本農業の再生を」と道行く人たちにアピールしました。
市民ネット共同代表の天笠啓祐さんと生物多様性条約市民ネットワーク共同代表の高山進さんが歓迎のあいさつ。
第1部では、生協や市民団体の代表が、GMナタネの自生調査を通じて、「GMOを身近に感じることができた」と語りました。
農民連食品分析センターの八田純人さんは「自生調査からみえること」のテーマで報告。各地で発見されたGMナタネの状況と特徴をわかりやすく解説し、「自生する可能性のある地域を監視するために、種子や加工品を運搬する際に使用されたルートや流通先などの情報を公開することと、それを集中的に管理する組織や仕組みの整備が欠かせない」と述べました。
第2部のテーマは「遺伝子組み換え生物のない世界を目指して」。韓国やマレーシアの代表が、各国の反GMOの運動と表示制度の問題点などを紹介しました。
第3部では、天笠さんが、環境への影響評価の対象を交雑可能な野生種に狭め、農作物を除外したカルタヘナ国内法の問題点を指摘。「MOP5で、実のある補足議定書を採択させ、国内法の改正につなげよう」と訴えました。
[2010年10月]
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