青年稲刈り交流
仲間に勇気もらった映画上映会も〈静岡〉「わこうど結ネット」(静岡県藤枝市)は10月9日、稲刈り交流会と映画「アンダンテ〜稲の旋律」上映会を開きました。休耕田を借り、農薬・化学肥料を使わずに米作りを始めて3年目。田植え、草取り、稲刈りは手作業でも、50人以上の若者が集まればあっという間に終わってしまいます。この日は残念ながら小雨。それでも真剣な表情で刈り進み、「お昼だよ〜」と声が掛ってもなかなか田んぼから離れません。夕食は、メンバーがつくった新米や無農薬野菜、みんなで作った自然薯やコンニャクなど、旬のメニューです。「おいしい」と食べる姿に、生産した青年が嬉しそうにこたえていました。
当初の予定では、田んぼの真ん中に大きなスクリーンを張って上映会を開く予定でしたが、雨のため公民館に変更。映画を見た後、輪になって感想を出し合いました。「仲間がいるって素晴らしい」「失業中だけど、明日からがんばる勇気をもらった」「農村の豊かさに感動した」などの意見が出されました。 私たちの田んぼは米を作るだけでなく、友情や夢、希望、そして笑顔をつくる大切な場だと、みんなが実感した素晴らしい一日でした。
(農民連青年部長 杵塚歩)
甘くはなかった〈新潟〉新潟県農民連青年部は10月2日、5月に田植え交流会を行なった十日町市松之山の相沢堅さん方の田んぼで「稲刈り交流会」を開催しました。今年の稲は夏の猛暑で生育が早まったものの、その後の連続した雨で田んぼが乾かず、刈り取りが遅れました。相沢さんは「春の低温で分けつが少なく、収量は1反あたり4俵程度。稲刈りも進まなくて大変だ」と話しています。交流用の田んぼも膝まで浸かるほど土が柔らかく、参加者は足をとられながら必死にかまで刈り取りましたが、時間がかかったために最後はコンバインの助けを借りて終わらせました。
手で刈った稲をハサ架けしたあとは、松之山温泉で汗を流し、いろり端で鍋や鮎の塩焼きを堪能しながら交流。実家が農家だという女性は「稲刈りは“お手の物”と思っていたが、実際にやってみて甘く見ていたことがわかった」と大変さを実感していました。 翌朝、参加者は来年の田植えを楽しみにして帰路につきました。 (新潟県農民連 鈴木 亮)
新鮮・いい香り、安全・安心だから
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[2010年10月]
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