旬の味
収穫の秋、わが産地で枝豆交流会が開催され、消費者がバスで押し寄せた。数日前まで大雨が続き、当日の予報も雨だったが、すっかり秋晴れの収穫日和に参加者は大喜びだ▼しかし、今年は猛暑の影響から豆の入りが悪く不作だ。しかも畑は水浸し。例年のように畑での収穫体験もできず、事前に用意した収穫済みの枝から豆をもぐ作業のみになってしまった。そんな中でも楽しそうに袋いっぱいの枝豆をお土産にしていた▼参加した新日本婦人の会の会員の「産直を取り続けて25年。収穫体験に来ていた子どももすっかり大きくなった。産直のおかげで野菜やお米の本当の味を知り、家族みんなが健康。ますます運動を広げたい」との発言に、生産者も「みなさんのうれしそうな顔をみると元気がわく。消費者に届ける仲間を増やそう」と決意する▼お互いの信頼関係を柱に生産者と消費者が手をつなぎ、食と農を支え合うのが産直運動のだいご味だ。身近なところに一番大切なものがあることを実感した日となった。 (山)
(新聞「農民」2010.10.18付)
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[2010年10月]
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