“やったー ボク刈れたぁ”
多古町旬の味産直センター
千 葉
稲刈り
神奈川新婦人
厳しい残暑が続く9月11日、千葉県の「多古町旬の味産直センター」で新日本婦人の会神奈川県本部のみなさんの稲刈りが行われました。
今年の参加者は207人。午前10時半に交流施設「しんのみくうかん」下の田んぼに、何組もの家族連れが到着します。例年にない猛暑だったために今年の稲は成長がとても早く、黄金の稲穂はすでにしっかり頭を垂れた状態でした。
「かまは手前に引かないで、斜めに引くようにするとよく切れますよ」。生産者の話を聞いたあと、家族ごとにかまを手にしていっせいに田んぼに入っていきます。
今年もとくに目につくのは、子どもたちの数の多さと、家族連れの人たちがたくさん来ていること。「タコちゃんクラブ」が各支部にできている効果でしょう。
すでに20年近く続いているこの行事。かまの扱いに慣れた人も多く、お父さんやお母さんに手を添えてもらいながら、一生懸命にかまを振るうかわいい子どもたちの姿があちこちで見られました。
「やったー、自分で刈れたあ」。歓声をあげて、大きな稲の束を抱える子どもたち。
広々とした田んぼだと思っていましたが、みんなの力で30分ほどすると稲刈りは完了。刈った稲を束にしてコンバインに入れ、おいしいお米の収穫は終わりました。
お昼はいつものように、「しんのみくうかん」で野菜中心のバイキング。おなかをたっぷり満たしたあとは、「ネイチャーラリー」など自然の中での行事と、新しくできたライスセンターの見学グループに分かれました。
新ライスセンター「市民農園・私の田んぼ・しゅんの米工房」を訪れた見学者の皆さんは、しっかりと衛生管理された清潔さにびっくり。
「ここからお米を入れて、無洗米ができていきます」と説明を聞き、無洗加工で出てきた「米の精」を口にして「こんなに甘いのね」と驚いていました。
「この精米施設から、みなさんのお宅へおいしいお米をお届けしていきます」。センター職員の言葉に見学者のみなさんは、この日、自分たちで稲刈りをしたお米がここでしっかり精米され、家に届く日に思いをはせているようでした。
(千葉・多古町旬の味産直センター 矢吹紀人)
(新聞「農民」2010.10.18付)
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