削られるのは民意
「(衆)比例定数削減反対」学習決起集会
農民連などが主催
民主党がマニフェストに掲げた「衆院比例定数80削減、参院定数40削減」を具体化する動きを強めるもとで、9月29日、衆院比例定数削減に反対する学習決起集会が東京都内で開かれ、150人あまりが参加しました。「削られるのは民意だ!」「強権政治の確立を阻止しよう」と、農民連をはじめ、自由法曹団、全労連など各界の9団体が主催したものです。
憲法学者の小沢隆一さん(東京慈恵会医科大学教授)が講演。比例定数の削減は、小政党の議席獲得が困難になるという問題にとどまらず、国民の選択肢を狭め、政治参加を阻害することなどを解明しました。また、「二大政党制」が国民と政党の結びつきを弱め、議員の質の劣化も招いていることも指摘しました。
討論では、主催者団体の代表7人が発言。農民連の吉川利明事務局次長は、米価暴落に苦しむ農家が対策を求めているのに民主党政権が拒否し続けていることを糾弾したうえで、「比例定数が削減されれば彼らがさらに多数を占め、ますます横暴な政治が進められることになる」と怒りを込めて訴えました。
最後に「職場・地域・学園、草の根から立ち上がりましょう!」と呼びかけるアピールを採択して閉会しました。
集会では、日本共産党の穀田恵二衆議院議員が国会報告を兼ねてあいさつ。社民党の福島瑞穂党首がメッセージを寄せました。
(新聞「農民」2010.10.11付)
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