学校給食歴史館(埼玉・北本市)を訪ねて
――農民連・新婦人・食健連の15人
地産地消の考え取り入れた
私たちの運動の成果も展示
埼玉県の学校給食に食材を供給している学校給食会が今年4月、学校給食歴史館をオープンしました。
農民連や新日本婦人の会など食健連(農林業・食料・健康を守る埼玉連絡会)の仲間15人で、北本市にある同歴史館を訪ねました。案内してくれた館長の高鷲幸助さんは、食健連の給食学習会の講師をつとめたり、埼玉産小麦で焼いた「さきたまロール」を都合してくれるなど、私たちと「協働」関係にある方です。案内の冒頭、高鷲さんは「農民連の松本慎一さんにはずいぶん無理も言われましたが、みなさんとの協働でできた『さきたまロール』など、新たな食材開発も進んでいます」と切り出され、なごやかなうちに案内をしていただきました。
同歴史館は、明治22年に貧困児童の救済を目的に山形県鶴岡市で始まった学校給食の歴史を年代ごとにまとめ、給食のサンプルや食器、食材の変遷などをわかりやすく展示し、全国の学校給食の歴史を学べる施設になっています。
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日本初の学校給食の献立 |
食健連・農民連はこの間、「学校給食に埼玉県産の小麦粉でパンを」という運動や、旧大利根町で始まった地元産の米飯給食を全県に広げた運動、さらに秩父特産のコンニャクを給食のメニューに取り入れることなどに取り組んできました。こうした私たちの運動の成果も展示されていました。
高鷲さんは「埼玉県はいち早く、みなさんと協働して学校給食に地産地消の考えを取り入れた。この歴史館を県内だけでなく、全国の関係者や学校給食に関心のある方に見てほしい」と話していました。
(埼玉県農民連 立石昌義)
▼開館時間 午前9時〜午後4時まで。入館無料
▼休館 土・日曜、祝日、年末年始
▼交通手段 JR高崎線北本駅下車、東口からタクシーで約10分
▼問い合わせ TEL 048(592)2115
(新聞「農民」2010.10.4付)
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