合併に抗し奮闘する
JA肝付吾平町
元気な農業、元気な地域づくりへ
鹿児島
「湯遊ランドあいら」受託運営
農協独自の高齢者用の巡回バス
地域農産物を生かした学校給食
創立62年を迎えたJA肝付吾平町は、肝付吾平町が市町村合併で鹿屋市に統合したあとも、農協の「広域合併」に抗して、地域住民の要望にこたえようと精力的な取り組みを進めています。
たとえば、市町村合併前は町が運営していたコミュニティーセンター「湯遊ランドあいら」(温泉宿泊施設)を、合併後には地元の受け入れ先として鹿屋市から受託して運営し、高齢者の利用料金を割引きするなど「気軽に温泉に入れる」と喜ばれています。また、市町村合併で公共交通手段が縮小・廃止されるなかで、高齢者の通院・買い物のために農協独自で巡回バスを運行しています。そのほかにも、生産者自らが売り場に立つ日曜朝市「笑味(えみ)市」や農業後継者支援、地場産農産物を生かした学校給食や食育教育の補助教材本を小学校に贈呈するなどの活動に取り組んでいます。
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学校給食試食会=食材を提供している生産者が小学生といっしょに給食を食べました(広報誌「JAつばさ」から) |
少子高齢化のなかで、組合員・地域住民のJAへの期待はますます高まっています。JA肝付吾平町では“もっと組合員のために、もっと地域のために”を合言葉に、元気な農業、元気な地域づくりに役職員一丸となって取り組んでいます。
(新聞「農民」2010.10.4付)
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