農のこころ丸山美沙夫
案山子(かかし)抱き愚直一本足を抜く 重森 健吉 排誌『築港』から。無事に稲の取り入れを済ませた。鳥獣の被害を防ぐために農びとに代って番をしてくれた案山子の役目も終えたのである。「案山子抱き」に、農の感謝の思いが感じられる。とにかく、農ひとすじに生きてきたであろう人間像が「愚直一本」に絶妙に出ている。収穫を終えた安堵感もその中に伝わる。
(新聞「農民」2010.10.4付)
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[2010年10月]
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