学んだ農法やってみるか農民連青年部
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白毛餅の田んぼの前で「農業の未来はオレたち、私たちが担う!」 |
同センターの石綿薫さんが、土づくりによって土壌の環境をよくする自然農法と、自然循環型の地域社会づくりをめざすセンターの活動を紹介。ほ場見学で、二毛作や連作など栽培上の工夫や苦労話に参加者は、自らの栽培や農法に生かそうと真剣に耳を傾けていました。
次に、新規就農者が中心になって立ち上げた就農支援団体「信州ぷ組」代表の土肥寛幸さんが、営農6年目を迎えた自らの経験を語りながら、勉強会や新規就農者の間を結ぶ事業への取り組みを報告しました。就農まもない人も含めて、参加者は、土肥さんの話に共感し、うなずきながら熱心にメモをとっていました。
自然農法センターのほ場で石綿さん(左)から説明を受ける参加者=4日 |
夜は、バーベキューで夕食と懇親会。各地から持ち寄られた特産物やお酒で交流を深めました。
5日は伊那市に移り、上伊那の農家が先祖代々作り伝えてきた古代米で作った白毛餅(もち)のほ場を見学。稲穂がきれいにそろった田んぼを囲み、上伊那農民組合の中村新一さんが案内しました。
最後に、1994年の設立以来、白毛餅を販売している「産直市場グリーンファーム」の紹介を小林啓治社長が行いました。現在では、1500人の生産者が出荷し、郷土の珍味や季節の野菜・果物が豊富な「グリーンファーム」を参加者は見学し、学習交流会を締めくくりました。
自然農法センターのほ場は、自分がめざす農場の完成形の一端を見たような気がします。10年以上の研究を続ければ、それに近づけるのだと思うと、やりがいを感じました。2、3年後には、山口からも多数の参加者を連れて来られるようにしたいし、将来は地元で青年部をつくりたい。
和歌山県岩出市の小林元さん(30)=露地栽培農家=と福岡県北九州市の日南陽子さん(28)
(小林さん)ピースボートで世界を回っているとき、2人は出会いました。帰国し、何をしようか模索しながら9カ月間、国内を旅して、そこで見つけたのが“農業”という選択肢です。太陽の動きに合わせた生活で体のリズムがよくなり、家族も一緒に暮らしながら、遊休農地を耕していきたい。農という手段で生きることをチョイスしたみんなをカッコよく思います。将来は2人で一緒に農業を!
群馬県上野村の村仲由佳さん(26)=山村留学学校の指導員=
「信州ぷ組」の土肥さんのエネルギーがすてきだと思いました。“長野にもそういう人たちがいたんだ!”とうれしくなりました。「覚悟」するまでにはまだたどりつかないけれども、私もいつかは畑をやりたい。農民連が何なのか、まったく知らないままチラシを見ただけで参加しましたが、いまどきの若者がそれぞれに一生懸命に取り組んでいることを知りました。全国から同志が集まり、話をして、交流して、そこから広がったり、気づくことがあったり…、いいなあ。
京都府和束町の林嘉人さん(27)=宇治茶生産農家=
自然農法センターの石綿さんやみんなの話を聞いて、自然農法への考え方やイメージが変わりました。同じ気持ちをもってがんばっていこうとしている仲間がいることが、自然農法や有機栽培の方向に進んでいくうえでの心の支えと自信になると思います。これから自然の大きな可能性を見つけていくのが楽しみです。もっとたくさんの人たちと出会い、勉強して、つながっていくことが、これからの自分に必要だと感じました。農民連青年部のみんな、最高!
[2010年9月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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