米価の大暴落に歯止めを農民連北陸ブロック 怒りの宣伝行動
農民連北陸ブロック(新潟・富山・石川・福井)は9月8日、金沢市内で米価大暴落の歯止めを求めて怒りの宣伝行動を行い、20人が参加しました。当日は台風9号が北陸地方に上陸するという悪天候の中でしたが、新日本婦人の会や労働組合、日本共産党も支援にかけつけました。 かかし2体と怒りを込めたムシロ旗などを掲げ、米を詰め込んだペットボトルとチラシをいっしょにして渡しながら、「水より安いお米です」、「低い米価では米づくりは続けられない」と、農家の実態を市民に訴えました。 1時間余の宣伝には、かかしの前で写真をとっていく人や「お米ってそんなに安いの!?」など反応は上々で、400枚のチラシと66本のペットボトルを配布しました。なお、この宣伝行動はNHKの夕方のニュースで大きく放映されました。
農政局へ要請もその後、各県代表は北陸農政局を訪れ、森脇直人食糧部長に対し、年産にかかわらず40万トン程度を緊急に買い上げるよう要請しました。参加者は、2010年産の仮渡し金が60キロあたり1万円前後と前年より2000円余りも下がっていることなどを示し、「このまま低米価が続けば、米づくりを続けることはできない」「次の世代に農業を託せない」など、切実な現場の声を伝え、米価の下落対策をただちに講ずるよう強く求めました。(石川県農民連 宮岸義則)
米価下落対策など求める陳情書岡山農民連 議長に提出し懇談岡山県農民連の代表5人は9月7日、山陽放送のテレビカメラが待ち構えるなか、「米価下落対策」「EPA(経済連携協定)・FTA(自由貿易協定)推進路線の見直し」「免税軽油制度の継続」を求める陳情書を県議会の岡崎豊議長に提出し懇談しました。特に米価の暴落は深刻で、2010年産の仮渡し金が県北のコシヒカリで昨年より3000円も安く、60キロあたり1万円を割り込む状況で、さらに連日の猛暑で高温障害も見られます。 農民連の代表は、米戸別所得補償モデル事業では救済できない事態に陥っている実態を示し、緊急に過剰米を買い上げるなど米価安定対策を国に求めるよう陳情しました。 米どころ、岡山市西大寺の出身で農家の現状をよく知っているという岡崎議長は、「本当にたいへんだ。なんとかしなければ」と話していました。また免税軽油制度では、「農業だけでなく、漁業や民間鉄道なども制度が廃止になればたいへんだろう」との話も出されました。 この様子は、当日の夕方のテレビニュースで大きく報道されました。 (岡山県農民連 坪井貞夫)
(新聞「農民」2010.9.20付)
|
[2010年9月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2010, 農民運動全国連合会