「農民」記事データベース20100913-940-07

旬の味


 二百十日の風祭りが過ぎても、連日35度を越す猛暑が続いている。気象庁は、今夏の平均気温が113年間の観測史上、最も高いと発表した。これは地球温暖化現象によるものなのか、それとも周期的なものか、いずれにせよ熱中症にならぬよう注意をはらって農作業にかかりたい▼この天災のさなかに行われている民主党の権力争いも異様だ。国民から見れば、検察審査会の訴追逃れの悪あがきにしか見えない。その連中が、軽井沢に集まって「気合だ!」もあるまい。結局、国民の苦難をよそに、消費税増税にも「政治とカネ」にも無反省な2人のたたかいになった。この党の「正体見たり枯れ尾花」である▼民主党政権になってから、米価は9カ月連続して下落を続け、相対価格で史上最低価格を更新中だ。農家への戸別所得補償政策は、経団連の指示通り、FTA(自由貿易協定)推進の環境づくりに過ぎない。この現象を引いて見れば、彼らと国民との対立軸が見えてくる。まさにこれは過渡期の人災なのだ。

(新)

(新聞「農民」2010.9.13付)
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2010年9月

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