「農民」記事データベース20100913-940-03

米価暴落など緊急課題で

山口県農民連とJA県中央会が懇談

今後とも継続的話し合い確認

関連/84歳会員に元気いただいた


画像 山口県農民連は8月26日、米価暴落対策などを緊急課題に、JA山口中央会と懇談しました。JA側からは、山本伸雄会長、専務ら役員5人が出席。農民連からは三好宣捷会長をはじめ7人が参加しました。

 JA中央会は、6月の県議会に「食料・農業・農村政策に関する請願」を提出し採択されました。その内容は、政府米の棚上げ備蓄やFTA・EPAの交渉戦略再確立など4項目です。

 山口県農民連も、備蓄米の買い入れとFTA・EPA推進路線の見直しについて6月議会へ請願しましたが、残念ながら否決されました。すべての会派を回りていねいに説明しても、総理大臣を多く輩出している自民党の強い山口県では、内容ではなく請願団体の顔を見て賛否を決める議会の雰囲気が色濃く残っているように思えます。

 怒りに似た発言も

 懇談会では、まず三好県連会長が「9月議会への請願の取り組みと、今後の農業の発展と運動の強化のために協力をお願いしたい」とあいさつし、山本JA会長も「十分に協議し施策に反映したい」と述べました。戸別所得補償モデル事業について、参加者から「不十分な説明でようわからんかった。水田利活用事業についてもっと詳しく説明してほしかった」という質問が出されました。山本JA会長は「民主党政権になって情報がまったく入らなくなった。農政事務所に聞いても同じで、新聞を見て初めて知ること多かった。農協も困っちょる」と、怒りにも似た発言がありました。

 低米価に苦慮する

 米価の問題では、「“早く在庫をなくすために安くても売れ”という指示が出ているのか、他県産米が安くスーパーなどに出回っている。米価を安定させるために、政府は買い入れなど対策に力を入れてほしい」などと、米情勢に苦慮している様子がうかがえました。

 最後に、今後とも事務局レベルで、継続的な話し合いを持つことも了解されました。

(山口県農民連 世良輝久)


84歳会員に元気いただいた

兵庫県連女性部が総会

近況を話し合い
“仲間をたくさんふやそう”

画像 兵庫県連女性部は8月4日、香美町で総会を開き14人が参加しました。

 氷上地域の女性グループ「つたの会」から、おいしいさば寿司が届き、参加者がゴーヤの天ぷら、ナスの南蛮漬け、シフォンケーキなどを持ち込み、いただきながらお互いの近況などを話し合い、楽しい集いになりました。

 とくに、丹波春日町の谷垣八重子さんの発言に元気をいただきました。

 谷垣八重子さんは「今年で84歳になります。孫もひ孫もいて大家族です。10年前に乳がんの手術をしましたが、おかげさまで再発もありません。夫が5年前から病気で畑に出られなくなり、その分もがんばっています。なすびは堆肥が不足すると固くなるので世話がたいへんです。牛糞や鶏糞にいろいろ混ぜて元肥を作って、おかげで今年はいいなすびができています」と話しました。

 総会では、「新聞『農民』をおおいに広げて女性部を大きくしていこう」と確認しました。

(兵庫県農民連 宮本美子)

(新聞「農民」2010.9.13付)
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2010年9月

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