「農民」記事データベース20100906-939-04

経営と農業を守るために

北部農民連設立準備会開く

三 重


画像 三重県農民連は8月22日、菰野(こもの)町で北部農民連(仮称)設立準備会を開き、四日市市やいなべ市、菰野町など県北部の地域から35人の生産者が集まりました。

 全国連の吉川利明事務局次長が、「『農民連』という名前をはじめて聞いた」という人たちを前に、「農民連はこんな運動をしています」と題した講演を行いました。

 吉川さんははじめに、米価暴落について「概算金1万円割れ、三重県産コシヒカリ9500円」のニュースを紹介。参加者が驚くなか、この米価暴落に対して、農民連は昨年春から再三にわたって政府に過剰米の買い入れを要求し、9月10日には「怒りの行動」を計画していること、同時に『準産直米』で販路を広げるという二重の取り組みを行っていることを紹介しました。

 次に農民連の自己紹介として「行動綱領」に触れながら、「農民連はどんな気持ちで、いつ結成されたか」を説明。そして、「これら全国の知恵と経験を自らのものとし、経営と農業を守っていくためにもこの地に農民連をご一緒につくりましょう」「みんなに声をかけ大きく踏み出しましょう」と訴えました。

 また、三重県農民連の川辺仁造事務局長が、県連の活動を報告し、「三重県の農業守るためにもご一緒に」と激励しました。

 昨年末から準備会設立をすすめてきた呼びかけ人の峯岡繁さんは、「全国の農民運動に学び、農家経営の再生と農民の暮らしを守る運動をこの地域でも進めたい」「いまこそ農民が結束して行政・農協などを動かし、消費者と連携した運動が求められる」と設立を決意した理由を述べました。

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呼びかけ人代表の秦昌利さんが「農民連をつくろう」と訴え

 質疑のなかでは、「税金のことがもっと知りたい」「兼業・零細農家が多い。どうやって呼びかけたらいいか」など、具体的な話も出されました。

 11月20日に結成総会

 そのあとの呼びかけ人の打ち合わせ会では、11月20日に結成総会を開くことを確認。「すべての市町から呼びかけ人を出そう」「市町単位で目標も決め、なんとしても30人以上で農民連を立ち上げよう」「税金の学習会を10月中にやろう」「ニュースを作って、来れんかった人にも届けよう」と具体化も進み、予想以上の参加者に熱の入った会議となりました。

(新聞「農民」2010.9.6付)
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2010年9月

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