旬の味
暑い…。春先の「冷夏予測」は一体どうなってしまったのか。野菜は品薄で高騰が続いているが、米は順調に回復して全国的には2年ぶりの豊作予想が出された。暑い夏を乗り越えれば収穫の秋。農民であれば素直に収穫を喜び、豊作に感謝するところだが…▼前年在庫を大量に抱えての豊作では、さらなる米価下落を心配する声が出るのも当然だ。戸別所得補償も、毎年減り続ける農業予算では補いきれない。その一方で、膨らむ国の借金はすでに900兆円を超え、国民1人当たりにすれば710万円、国民の平均年収を大きく上回る▼そんな中、民主党大敗で消えたかに見えた消費税増税論議が再燃しつつある。この不況・低米価のもとで増税なんてとんでもない。次世代にツケをまわさないためにも、今の時代を生きる私たちがその流れを変えないといけない▼黄金色に輝く稲穂が少しずつ垂れ始めて、収穫を待ち望んでいる今こそ“作ってこそ農民”。暑さに負けず、低米価に負けずに、今が踏ん張りどきだ。 (山)
(新聞「農民」2010.8.23付)
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[2010年8月]
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