「農民」記事データベース20100816-936-16

旬の味


 近年になく暑い7月だ。子どものころの夏はいつも暑くて夏休みになると、毎日川で泳いだものだ。でも当時と何か違うと思ったら、入道雲がないことに気がついた。真っ青な空に、地平線から坊主頭の怪物のように見える積乱雲がみるみる大きくなる。やがて空が暗くなり、稲妻が鳴り響いてにわか雨がザーと降る…。今はそんな夏の暑さではない。何か変な夏だ▼暑い7月に「母ちゃんの米」という歌をくちずさむ。「どこの誰より母ちゃんの 作った米が一番うまい 暑い陽盛り背中を丸め 田の草とりに流した汗が 流した汗がキラリと光っている米だ」「祭りばやしを夢に聞き 黄金の波がまぶたに浮かぶ 米は日本の宝じゃないか あしたを生きる命じゃないか 命じゃないか大事にしようこの魂」(門脇陸男さんの歌)▼このままいけば、今年の米は豊作で大暴落は必至だ。この秋に豊作が喜べるよう、政府に40万トンを買い上げさせる運動が必要だ。その実現のために、暑い夏に汗をかかねばと思う。

(弥)

(新聞「農民」2010.8.16付)
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2010年8月

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