むずかしい摘果作業に挑戦みのう農民組合「柿の木講座」福岡 マンツーマン指導でやっと
エフ・コープ生協(本社・福岡県篠栗町)の組合員が参加するみのう農民組合の「柿の木講座」が7月10日、久留米市田主丸町の田中繁樹さんのほ場でおこなわれ、天候の悪いなかでしたが、20人が参加しました。今年で3回目になる「柿の木講座」、今回は摘果作業をしました。 最初に、田中さんが摘果作業について「まず、小さいものは落とす。次に傷のついたもの、上を向いたもの、大きくなったときに隣どうしがあたりそうなものは、もったいないと思わず、思い切って落とす。葉っぱ25枚に1個を目安にしますが、いちいち数えるわけにもいかないでしょう」と説明しました。「なぜ上向きを落とすんですか?」との質問に、「上を向いたものは日焼けをして真っ黒になり価値が下がるし、おいしくない」という答えに、「日があたるとおいしくなると思っていたんですが」とうなずく参加者。「今のところカメムシは出ていないが、お盆の時期になると出てきて液を吸う。そうすると、また摘果しないといけない」という説明に、参加者から「大変ですね」の声。 “どうぞご自由に”と言われても、どれを落としていいのかなかなか判断できないので、農家がマンツーマンで指導します。子どもたちも脚立にあがってハサミでちょきちょき。その後、子どもたちは落とした直径3、4センチくらいの実をけり始め、「柿の実サッカー」に興じていました。 生産者が「今年は柿(のでき)も悪い。花が咲いて4、5日でぱっと散ったほうが実のつきはいいんだが、今年は花がだらだらと何日も咲いていた。それで実が小さい」と話すと、「異常気象の影響がここにもあらわれているんですね」と参加者。子どもたちも「楽しかったよ。また来たいな」と話していました。少しでも果物に関心を持ち、どんどん食べてもらいたいものです。 (福岡・みのう農民組合 金子徳子)
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[2010年8月]
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