「農民」記事データベース20100726-934-12

旬の味


 豚舎が完成しつつある。従来の施設があまりに古いし、使い勝手が悪いので思い切って新築した。ありあまる資本があって投資をするわけではないので、借金返済の日々は相変わらずだ。他人様に誇れるものは何もないが、百姓を愛する気概だけは一流だと自負している▼参院選開票の時、立会人としてその場にいた。歴史の変化を敏感に意識している有権者と、その投票行動とのギャップを前に、自分をコントロールするのに骨が折れた。地球で人類が進化を始めておよそ200万年。民主主義の深化は始まったばかりだが、百姓の気概が多面的に発揮される舞台も、まだまだこれからなのである▼徳川さんの時代も、それ以前も以後も、百姓のたたかいはその熱い気概のほとばしりであった。他人様に誇れるものは何もなかったが、村を愛し仲間を思うやむにやまれぬ気持ちから発する気概は、常に農民に満ちあふれている▼全国研究交流集会が近づいている。全国の仲間の気概を思う存分吸収しようと思う。

(倫)

(新聞「農民」2010.7.26付)
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2010年7月

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