2010年7月
■2010年7月26日(第934号)
- 10月に名古屋でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)とMOP5(カルタヘナ議定書第5回締約国会議)/GM作物が食の安全脅かす
- 地球に住む生命を守るための生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)と、生物多様性を脅かすおそれのある遺伝子組み換え生物などを規制するカルタヘナ議定書第5回締約国会議(MOP5)が10月に名古屋市で開かれます。COP10・MOP5まであと100日を過ぎ、学習を通じて知識を深め、運動を大きく盛り上げようと、各地でさまざまな集会やイベントが取り組まれています。
- コウノトリは親善大使 共生の輪が広がっている
- 兵庫県豊岡市、新潟県佐渡(トキ)など自治体も生物多様性の保全に重要な役割を果たしています。コウノトリの野生復帰に取り組む豊岡市は7月7日、市の観光や産業をピーアールする「豊岡エキシビション2010」を東京・秋葉原で開きました。
- 民主党が消費税増税で大敗
- 7月11日に投開票された参議院選挙で、民主党は、改選議席数の54を大きく下回り44議席へと大敗しました。有権者は菅政権に厳しい審判を突きつけました。
- 21年産米価過去最低を記録
- 農水省が公表した5月の米の相対取引価格(主として卸の仕入れ価格)は、1万3478円(60キロあたり、全銘柄平均)となり、「7000円米価」で揺れた2007年産の米価1万3489円より11円割り込み、過去最低を記録しました。民主党政権が発足した昨年9月から、政権への支持率下落と歩調をあわせるかのように、8カ月連続で前月を下回り続けています。
- 参議院選挙をたたかって《手記》
- このたび、参院選比例代表候補者として活動した際には、多くのみなさまから心あたたまる励ましとご支援をいただき、厚く感謝申し上げます。
- 農のこころ
- 麦藁帽もらふ畑の弟子となり
- 素材を生かす旬のレシピ
- 夏野菜の一品
- 北海道とミカン産直始めて10年
- 北海道の人たちとミカン産直を始めて10年。きっかけは、北海道から愛媛県菊間町に里帰りしていた近藤さんから「無農薬の甘夏ミカンをほしがっている人がいる」と聞き、「昨年入院して作業ができなかったので、今年の甘夏はすべて無農薬」と答えたところ、話がとんとん拍子に進み、産直が始まりました。今では、北広島市や札幌市など10市町村、約150人に広がっています。
- 本の紹介/国民的最低限保障(ナショナル・ミニマム)―貧困と停滞からの脱却
- 新自由主義政策のなかで格差と貧困が広がっています。本書は、こうした状況のなかで進行している貧困や停滞から脱却するために、グローバル化の視点を重視し、全国一律最低賃金制を軸とする国民的最低限保障(ナショナル・ミニマム)の意義とその重要性を提起しています。
- 創刊40周年を迎えた月刊誌「食べもの通信」
- 月刊誌「食べもの通信」が創刊40周年を迎えました。「食べもの通信」は、安全な食べものと日本の食文化に根ざした健全な食生活への願いから、若い栄養士5人で結成した家庭栄養研究会の会報として、1970年7月27日に創刊されました。
- 阿見と取手で田んぼの現地検討会/小学児童がホタルキャンプ
- 茨城・県南農民組合は6月29日、田んぼの現地検討会を開催しました。今回は地域農業改良普及センターの技師さんを講師に招き、阿見と取手の田んぼを対象に、生育状況を検討しました。
- 旬の味
- 豚舎が完成しつつある。従来の施設があまりに古いし、使い勝手が悪いので思い切って新築した。ありあまる資本があって投資をするわけではないので、借金返済の日々は相変わらずだ。他人様に誇れるものは何もないが、百姓を愛する気概だけは一流だと自負している
■2010年7月19日(第933号)
- オーストラリア訪問/米屋さんと生産者をつなぐ交流会
- ビア・カンペシーナ東南・東アジア地域の代表5人は、オーストラリアの家族農家と連帯を築くことや地域での運動と取り組みを視察することなどを主な目的に、6月24日から4日間、オーストラリアのアデレードとブリスベンを訪問しました。
- 鳥獣害対策の抜本的強化を/「更正の請求」で所得税が還付
- 京都府農民連の安田豊会長はじめ役員は6月17日、京都府議会議長に888筆分の署名を添えて「鳥獣害対策の抜本的強化を求める陳情書」を提出しました。
- ほくほく産直秋田/ぎょうざの満洲 和やかに交流
- 6月29日、群馬県の老神温泉「ぎょうざの満洲東明館」で、ぎょうざの満洲(以下「満洲」)とほくほく産直秋田の交流会が開かれました。
- 農のこころ
- 一村は水の香草の香蛍の香
- 本の紹介/天笠啓祐・著 生物多様性と食・農
- 10月に名古屋市でCOP10(第10回生物多様性条約締約国会議)とMOP5(第5回カルタヘナ議定書締約国会議)が開かれます。
- 私と農業
- 全日本年金者組合副委員長 三上利栄(りえい)さん(77)
- 熊本で初めての「9条田んぼ」/雨にも負けず田植え交流会
- 6月26日、熊本県農民連と新日本婦人の会県本部の共催で、熊本では初めて「9条田んぼ」の田植えが行われました。「9条の会」のメンバーにも呼びかけ、子どもを含む25人が参加しました。場所は、八代市の農民連会員、紺屋本(こやもと)稔さんの田んぼです。
- 旬の味
- 梅雨の長雨続きで、九州地方を中心に被害が出ている。マスコミが「ゲリラ豪雨」と名付けるほど、今年の降り方は異常だ。鹿児島市では道路作業員が2人亡くなった。「被害が出ないと梅雨はあけない」とよく耳にするが、まさにその通りになった
■2010年7月12日(第932号)
- 消費税増税/農民連全国研究交流集会
- 「消費税10%」を公言した菅首相の公約に、国民の怒りが広がっています。あわてた民主党と菅首相は「10%は公約ではない」「すぐに上げるわけではない」と、増税隠しに躍起です。
- 口蹄疫(こうていえき)
- 宮崎県農民連は6月30日、口蹄疫ワクチンの接種により、家畜が殺処分となった組合員のみなさんに、全国から寄せられた義援金と激励メッセージを届けました。
- 山田農相の暴言に抗議/「畜産農家に埋却地確保義務、被害拡大は県に責任」、口蹄疫で山田農相の暴言に断固抗議する
- 口蹄疫対策県民ネットワークは7月1日、政府の現地対策本部に要請と抗議を行いました。篠原孝副大臣が応対し、事務局団体のほか人工授精師や飼料生産者などが参加しました。
- 農のこころ
- 休耕田鬩(せめ)ぎて爺の草刈機
- 農協の呼びかけで「農民連を知る会」
- 長野県南牧村にあるJA八ヶ岳が生産者に呼びかけて、6月10日、JA八ヶ岳南牧支所で「農民連を知る会」が開かれ、農民連の組合員でもある南牧村の菊池幸彦村長をはじめ、JA八ヶ岳にレタス・キャベツなどを出荷している野菜農家や農協の支所長・販売指導課長、農民連と生協の仲介をしている仲卸業者など、約20人が参加しました。
- 検査員の育成・研修が困難に 国の支援・指導の後退は大問題/牛肉を食べて宮崎を支援しよう!
- 農民連ふるさとネットワークは6月15日、第6回農産物検査員研修・交流会(西日本会場)を大阪で開きました。
- 素材を生かす旬のレシピ
- 冬瓜は夏の代表的な野菜。日本料理では皮をむき緑の部分を少し残した煮物が一般的ですが、家庭料理では手間がかかるので、皮をしっかりむいた3品を紹介します。
- 都市住民参加型市場 マルシェ・ジャポン
- ビルが林立する大都会の中で新鮮な農産物にじかに触れる場所――。たくさんの人でにぎわうスポットや大都市の中心街で、仮設テントなどを張って農産物を直接販売する都市住民参加型市場「マルシェ・ジャポン」のことです。
- 九条たんぼ
- 6月20日、兵庫農民連産直センターと新日本婦人の会兵庫県本部の共催で、今年で5年目となった「九条たんぼ」の田植えが行われ、親子を含め65人が参加しました。
- この人
- 妹尾(せのお)昇さん(85)(岡山市南区在住)
- 旬の味
- 参議院選挙では、昨年の総選挙で示された政治を前に進めようとする国民の意思が再び示されるのか。選挙の結果がどうなろうと日々の暮らしは続いていく
■2010年7月5日(第931号)
- 大企業減税の穴うめに消費税10%発言/増税の大連合にガツンと審判を/基地移転反対、輸入自由化阻止 沖縄農業の発展願う政党に/都市農業振興 政党の態度は…
- 鳩山前首相は「4年間は(消費税を)上げない」と言ってきたのに、菅首相はなんの説明もないまま、大企業減税とセットで消費税10%を言い出しました。また民主党の内部資料では「消費税増税法案を2010年度にとりまとめる」と明記しています。参議院選挙の一大争点となっている消費税。税のあり方を決めるのは主権者である国民です。7月11日の投票日には、「消費税ノー、増税ノー」の意思をしっかり示しましょう。
- 農政転換へ“農民一揆だ!”/民主党政権の「事業仕分け」 田んぼの生き物調査“廃止”
- 秋田県農民連と厚生連労働組合でつくる秋田県米価対策共闘会議は6月22日、秋田市内で「怒りの秋田県農民集会」を開き、県内から約100人の農民が集まりました。
- 宮崎・口蹄疫(こうていえき)まん延 現地リポート
- 宮崎県児湯郡で発生した口蹄疫は、またたくまに拡大し、県下第二の畜産地帯を壊滅状態に陥れています。
- 農のこころ
- 朝採りと付箋つけらる夏野菜
- 農地の相続税納税猶予制度が変わりました
- 農地法の「改正」に伴い、農地の相続税納税猶予制度が別表のように変わり、昨年12月15日から施行されました。
- 一大事!自由化で民主党と経団連がスクラム(1/2)/(2/2)
- ウリ2つ 経団連と菅政権のFTA戦略/農林水産物の約9割が自由化!/自由化の本家本元は自民党・公明党/問われる社民党の責任/自由化に断固反対日本共産党/やせ細る戸別所得補償、価格保障はやる気なし/やせ細った所得補償/マニフェスト大幅修正次々に/軍事費や大企業・大資産家優遇税制にメスを/価格下落を放置する無責任/価格保障と所得補償の組み合わせで
- アメリカにはっきりモノいえる党を
- ニューヨークでも、アメリカにはっきりとものが言える唯一の政党・日本共産党の活動が輝いていました。
- 『鳥居・しめ縄はどこから来たのか 稲作文化とともに中国、韓国から』
- 東京・新宿区にある高麗博物館で、いま「鳥居・しめ縄はどこから来たのか―稲作文化とともに中国、韓国から」の企画展が開かれています。
- 本の紹介/張本 勲 著 もう一つの人生−被爆者として、人として
- 大リーグで活躍するイチローや松井秀喜には「アッパレ!」、緩慢なプレーには「喝だ!」―毎週日曜日の朝に、小気味良い声をテレビのニュース番組(スポーツコーナー)で響かせているのは、元プロ野球の大選手、張本勲さんだ。
- 奈良県母親大会の分科会 県連副会長が助言者に/丹波黒豆の栽培は元肥が肝心
- 奈良県母親大会が5月30日、生駒市で行われました。「安全・安心な食料は日本の大地から―農業を守ろう・食料の自給率向上を」という分科会に、奈良県農民連副会長の森本吉秀さんが助言者として、また女性部の中元悦子さんや岩田美代さん、山口真知子さんが司会、記録係として参加しました。
- シリーズ COP10(第10回生物多様性条約締約国会議)MOP5(第5回カルタヘナ議定書締約国会議)に向けて/みんなで作ろう、もの言う「農民」
- 私は生まれてから15歳までアメリカ・ミシガン州で過ごし、それからオハイオ州に引っ越しました。五大湖のすぐそばです。五大湖は、氷河時代の置き土産です。
- 私の“願い”政治を変えたい
- 民主党の「子ども手当て」期待していたのに…/全国の青年部の活動をもっと広げたい/彦星と織姫星のように願い叶(かな)えてくれる政治に/農業を育てるには本当の農民を国会に送り込もう/政治的な思惑で「食」を愚弄するなんて許せない/平和で安心して暮らしや子育てを支える政策を/真の農林水産業の守り手国会へ送り出したい
- 旬の味
- 各党から参院選挙のマニフェストが出され、“なるほど”とあらためて思った。消費税増税が大企業の法人税減税と表裏一体であり、悪政の拡大以外のなにものでもないこと。農業政策においても、戸別所得補償は日豪EPAや日米FTA推進のための「環境整備」であることが明らかになった
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