「農民」記事データベース20100726-934-08

北海道とミカン産直始めて10年

愛媛・大道さん


今年はお客さんに直接届けに行きました

 北海道の人たちとミカン産直を始めて10年。きっかけは、北海道から愛媛県菊間町に里帰りしていた近藤さんから「無農薬の甘夏ミカンをほしがっている人がいる」と聞き、「昨年入院して作業ができなかったので、今年の甘夏はすべて無農薬」と答えたところ、話がとんとん拍子に進み、産直が始まりました。今では、北広島市や札幌市など10市町村、約150人に広がっています。

 北海道のお客さんに直接会って甘夏やハッサク、レモンを届けるために、6月12日、自宅を出発。京都・舞鶴からフェリーで小樽へ。小樽市郊外のフランスパンの店・エグヴィヴに立ち寄り、レモンを配達しました。クリスマス用にレモンを丸ごと使ったシュトレーン(レモンケーキ)を作るために、7、8年前から買ってくれています。ご主人に「害虫や病気のために果皮が汚くなってきたので、久しぶりに農薬を散布しようと思っています」と話すと、「キズや汚れは手間をかけて取り除くので、農薬は散布しないでほしい」と言われ、あらためて安全な果実を求めていることを感じました。

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甘夏柑を丸ごと使った大同みかんパン。残念なことに「大同」ではなく本当は「大道」なのですが…

 無農菜の甘夏使った大同みかんパン試食

 最後の夜に、札幌市のコミュニティカフェ・サパで、フリースクールの生徒たちと交流しました。店の代表から「甘夏を丸ごと使って大同みかんパンを作りました」と、パウンドケーキの紹介があり、みんなで試食し「おいしい」との感想でした。今度は、「大同ミカンの歌」を作ってくれるそうです。
(愛媛・今治市菊間農民組合 大道法幸)

(新聞「農民」2010.7.26付)
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2010年7月

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