旬の味
参議院選挙では、昨年の総選挙で示された政治を前に進めようとする国民の意思が再び示されるのか。選挙の結果がどうなろうと日々の暮らしは続いていく▼候補者から繰り返し聞かされた言葉に「絆(きずな)」がある。夫婦の絆、親子の絆、地域の絆…。その弱さを嘆き「取り戻そう」との訴えに、なぜそうなったのか反省はみえてこない。人間は一人では生きていけない以上、絆を断ち切るわけにはいかない▼わが地域では、毎月2回の隣組の寄り合いが今も続いている。今年は隣組長の番が回ってきたので、毎月の組長会、祭り、村役、地区運動会、煙霧消毒、分別ゴミの立ち番などに加えて営農組合や農作業受託組合の役員会など、ざっと数えても年間60日を超える。そんな地域でも絆の弱まりは確実に広がっている▼政権交代で強まったかに見えた国民と政治の絆はアッという間にほどけ、強められたのはアメリカと財界との絆だった。国民の絆をさらに太く固くし、絆の束で政治を前に推し進めなければならない。 (安)
(新聞「農民」2010.7.12付)
|
[2010年7月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2010, 農民運動全国連合会