農協の呼びかけで「農民連を知る会」
吉川利明農民連事務局次長
産直運動の考え方を紹介
長野県南牧村
長野県南牧村にあるJA八ヶ岳が生産者に呼びかけて、6月10日、JA八ヶ岳南牧支所で「農民連を知る会」が開かれ、農民連の組合員でもある南牧村の菊池幸彦村長をはじめ、JA八ヶ岳にレタス・キャベツなどを出荷している野菜農家や農協の支所長・販売指導課長、農民連と生協の仲介をしている仲卸業者など、約20人が参加しました。
長野県農民連は、8年前から農協と連携した産直運動を探求し、当時、佐久農民センターの事務局長だった菊池村長が「農協の組織を活用した中で、顔の見える産直ができないか」と各方面に働きかけ、コープあいち・モーニングコープ事業部(本部・名古屋市)、コープとやま(本部・富山市)、コープしが(本部・滋賀県野洲市)などとの産直に取り組んできました。
今回の「知る会」は、長野県農民連が生協への物流を依頼している仲卸業者が「JA八ヶ岳の顔の見える生産者のものを自分の会社としても扱いたい」と要望したのを機会に、「農民連の産直に参加する生産者を募って、産直をすすめたらどうだ」と、菊池村長が農協に呼びかけて実現しました。
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農民連の活動を紹介する吉川事務局次長、その右隣が菊池村長 |
懇談を始めるにあたって、菊池村長は「生産者・消費者の双方がお互いに責任を持つ顔の見える産直が、これからの農業を切りひらく。この取り組みを成功させたい」とあいさつ。東海ネット当時からこの取り組みにかかわってきた農民連の吉川利明事務局次長は「どんな時期に、どんな思いで農民連が結成されたのか」「農民連の産直運動の考え方や誰と共同するのか」などを紹介し、農民連への加入を呼びかけました。続いて仲卸業者の役員が、市場をめぐる情勢やJA八ヶ岳の野菜への評価などを述べ、懇談しました。
参加者からは「これまで出荷したものがどのように評価されているか」「今後の扱い量はどのくらいになりそうか」など率直な質問が出されました。そして、この「知る会」を契機によりいっそう農民連を知る機会を作ろうということになり、その場で3人が新聞「農民」の読者になりました。
(長野県農民連 宮澤国夫)
(新聞「農民」2010.7.12付)
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