愛 知
新会長の紹介
会社を辞めて専業農家に 中島 義雄さん
農家の本当の力を広げたい
農民運動愛知県連合会は2月27日開いた県連大会で、新しい会長に中島義雄さん(66)を選出しました。
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私は、津島市にある中小企業で30年間働き、3人の子どもを育てました。この間も、両親の田畑を手伝ってきましたが、14年前に会社を辞めて専業農家になり、10アールの畑と1ヘクタールの田んぼを借りて産直を始めました。現在は、近所の人と6ヘクタールの田んぼと40アールの畑を共同で行っています。
趣味は歌うこととアコーディオンです。20代のころは「うたごえ喫茶」で労働歌などを歌い、そのころに独学でアコーディオンを始めました。現在も1カ月に1回は介護施設で、3カ月に1回は「うたごえ喫茶」などで演奏しています。これまで使っていたアコーディオンが壊れてしまったので、知り合いの人にゆずってもらいました。お呼びがかかればどこへでも出向きます!
愛知県もこれまでの自公政権の政治によって農業で生活することができなくなり、兼業農家も元気がないのですが、私の地元の愛西市では直売所が5カ所もあり、休日などは多くの買い物客でにぎわいます。それぞれの地域でもっと生産者を増やし、「農業をやっていてよかった」といえるような仲間を増やしていきたい。また、いかにしてよりたくさんの種類の作物を育て消費者のみなさんに届けられるのかを日々考えています。
名古屋市で週2回開かれる生鮮市も今年で9年目になりました。どの店舗も活気がありお客さんも増えています。もっとたくさんの作物をつくり、農家の本当の力を広げていきたい。
(新聞「農民」2010.4.26付)
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