北海道・秋田・千葉・群馬・長野・静岡・大分
農民連の道県大会に
地元JAからメッセージ
関連/風土に適した食生活を大事に
農民連の都道府県連は例年、年初めから大会を開いていますが、今年の特徴として地元のJA(農協)からメッセージが寄せられていることがあげられます。これまで、地元のJA中央会などからメッセージや祝電が届いている県連は、北海道、秋田、千葉、群馬、長野、静岡、大分などです。
いくつか紹介します。
大分県連には、大分県農業協同組合(阿部新咲組合長)から「戸別所得補償への取り組みが始まりましたが、この制度がFTAやEPA締結の代償としてなされるのであれば、本末転倒であり容認できるものではありません」「国民との共同の中で、JAとしての政治的主体性を発揮し、食糧主権の確立にともに邁(まい)進(しん)したい」という内容のメッセージが届きました。JAの広域合併で意見を異にしていただけに、役員はじめ大会に参加した会員を驚かせました。
また、群馬県農業協同組合中央会(奥木功男会長)から群馬県連に届いたメッセージでは「JAグループ群馬は、皆様と一緒に、将来展望を持てる政策の実現に向けて、全力で取り組んでまいります」と述べ、「今年こそ日本農業の復権の年となるよう努めてまいりますので、どうぞご指導・ご支援をお願いします」と結んでいます。
兵庫食健連が総会と花見
兵庫食健連は4月10日、神戸市須磨区で総会を開き30人が参加しました。中村允彦会長のあいさつの後、柳沢尚事務局長を講師に、「食」について学習しました。
柳沢さんは、「『てんぷらそば』は本当に日本食か」と問題提起。まず「そば」は国産が15%で77%を中国に依存。「えび」は国産が5%でベトナムやインドネシア、タイから輸入。つなぎの小麦粉もだし汁の原料の大豆も大半が外国産。「てんぷらそばは日本食と言えない」と述べました。そして、「フランスパンのように、各国の主食はその土地の風土にあったものを原料にしている。日本の風土に適した米・水田を大事にし、おおいに産直を増やそう」と呼びかけました。
その後、食料自給率向上署名や神戸港見学、大豆トラスト運動など、「食と農」を守る運動に取り組むことを確認しました。
総会後、神戸港革新懇のメンバーも合流して、近くの須磨寺公園で花見をしながら交流を深めました。
|
三味線や笛に合わせて阿波踊りも飛び出しました |
(兵庫農民連 上野信行)
(新聞「農民」2010.4.26付)
|