「農民」記事データベース20100426-922-03

農のこころ

丸山美沙夫


 花びらの浮く畦川に鍬浸す

          町田善一郎

 桜の花が咲く頃が、本格的な春の農作業のはじまる時とも言えよう。耕す仕事も耕運機が主力だが、鍬という農具は日常的に必要で便利なものである。畑だけでなく、水路の泥を上げたり畦の補修など欠かせない。この句は、まず大事なこととして、畦ぎわの瀬で鍬を浸している場面。変哲もないそこに農の心得が。

(新聞「農民」2010.4.26付)
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2010年4月

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