旬の味
桜が満開になって春も本番、急に忙しくなってきた。種まきや苗の定植。草も伸びてくる。米の種まきも終えたので、急いで田の準備を進めたいが、例年に比べ雨が多かったため、田の水が切れずグチャグチャで機械が入れないところが多い▼田で農家と話をする機会も増えてきた。天候のこと、農産物の売れ行き、いつにもなく政治の話もでてくる。政権が代わって期待も大きかったが、事業仕分けで予算が削られ、土地改良が進んでいない。道路をはさんですぐ脇まで整備されたが、その先はいつになるかわからないという。また、戸別所得補償制度で作付け品目を変えた農家も多い▼政治に右往左往させられることなく、ながく農業を続けていきたい。国民の多くは国産を望んでいるが、このままでは食料自給率向上は期待できない。安定的に生産を続け魅力ある産業にしていくためには、生産費を償える価格が保障される制度こそ、農政の柱にすべきだ。政権が代わってもめざすところは同じであってほしい。 (竹)
(新聞「農民」2010.4.19付)
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[2010年4月]
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